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西武園競輪場G3​ ゴールド・ウイング賞『夏の戦いは熱い。』

 

夏の戦いは熱い。

先日迄行われていた弥彦記念。
決勝は、三連覇を掛けての注目が集まった諸橋。
並びは
小林泰-諸橋-藤原憲
松井宏-渡邉雄-岡村
清水裕-山田庸
柴崎淳
正攻法に構えた113期松井宏を押さえた清水裕。
ジャンで113期小林泰が仕掛けて主導権を握る。
間髪入れず、松井宏がカマシを決める。
口が開いた渡邉雄を諸橋が捌き、小林泰が番手に入る。
四コーナーに入り、カマシ決めた松井宏を諸橋が差し切り気合い漲る動きで優勝。
偉業の弥彦記念三連覇を飾った。
援護なかった松井宏だったが二着に粘り
諸橋の踏み出しに追走した、地元藤原憲が三着となった。
現代競輪の手本になる様な追込み劇に、ファンは歓喜した。

中三日で始まる西武園記念!

開設69周年記念
ゴールド・ウイング賞(G3)
2019年8/1〜4の四日間
埼玉県西武園競輪場にて開催される。

欠場組は
村上義弘、簗田一輝、小川勇介等が欠場し
追加組は
神山雄一郎、渡邉雄太、染谷幸喜等15選手が追加斡旋となった。

SSからは2選手。
平原康多(埼玉)に、武田豊樹(茨城)

意外な事に、西武園記念2009、2010年連覇以来優勝がない平原。
今年に入り、久々の記念優勝を果たした久留米記念。
杉森輝の仕掛けに乗り、番手から発進しての久留米記念制覇。
前節大垣記念では、レース巧者振りを存分に発揮したが、113期宮本隼を交わすことは出来なかった。
調子を上げて乗り込んで来た地元記念。
久々の西武園記念制覇を目指す。
優勝候補筆頭。

約一ヶ月半振りの欠場明けで登場の武田。
松戸日本選手権競輪二日目の落車で怪我をしての高松宮記念杯初日。
落車途中欠場で、再度欠場を余儀なくされた。
苦しい戦いが続く武田の復帰戦。
今年に入り、優勝なしの優出は2度と本領は発揮出来ていない。
円熟味を増している45歳。
GPに向け新たな船出をするレジェンドの動向に期待したい。

地元、小松島記念を完全優勝した太田竜馬(徳島)
前節、別府サマーナイト制覇も熱望されていたが準決勝敗退。
8番手に置かれて、仕掛け切れずの悔しい敗戦。
最終日特選では鬱憤ばらしの豪快捲りで1着。
即席ラインの番手であった浅井を千切る高速捲りで不調を払拭した。
サマーナイトでは仕掛け遅さが目に付いただけに、今節は早めの仕掛けに注目したい。

追加斡旋で中三日の渡邉雄太(静岡)
別府サマーナイト準優勝から、前節弥彦記念の優出。
決勝では、松井宏の番手戦で絶好のチャンスであったが、諸橋のブロックに屈した。
松井宏の踏み出しに口が開いたのはこれからの課題になるのか。
自力と、これから増える番手戦をどう攻略していくのか。
横の動きも出来る渡邉が更なる進化を求めて西武園記念を走る。

113期フィーバーが止まらない。
宮本隼に続く、グレードレース制覇は誰になるのか。

弥彦記念に引き続きの登場、小林泰生(群馬)
準決勝では圧巻の捲り炸裂。
渡邉雄の捲りを許さず決勝に進出。
決勝では、クレバーな走りで松井宏を出させて番手を確保。
2センターでは、優勝も見えていたが
直線勝負で惜しくも僅差の4着に終わった。
今節に懸ける思いは人一倍に強い。
グレードレースでも通用する走りを存分に発揮する。

未来の埼玉を担う若手が登場、森田優弥(埼玉)
小松島F1では、F1初優勝を果たした森田。
期待された大垣記念では準決勝敗退に泣いたが
番手、平原の優出に貢献しての4着。
最終日は、ジャン前先行から神山拓を寄せ付けず押し切りでの1着。
連日の先行策に明るい未来を感じさせてくれた。
地元初記念で、真価を発揮する。
西武園記念を席巻する小林泰、森田の躍進に胸踊る。

いよいよ西武園記念開幕!
梅雨も明けて繰り広げられるゴールド・ウイング賞。
『夏の戦いは熱い。』
新旧入り乱れての夏決戦。
花火より、祭りより、華やかな夏競輪を堪能させて頂く。

(記 京凛敬三)