新たなる時代。輝かしき伝統の一戦。
10月3、4日とシステム障害の影響で順延となっていた千葉記念が8日無事に終了した。
決勝では
小埜-伊勢崎-中村浩-二藤の南関東4車
渡邉一-内藤の北日本2車
取鳥-原田研の中四国2車
三谷竜は単騎での競走となった。
展開は
赤板から主導権を握って来たのは南関東ラインの小埜。
5番手が渡邉一と三谷竜で位置取り争いとなり
後方からの組み立ては取鳥となった。
残り1周のホームから先に仕掛けたのは三谷竜。
1センターでは地元伊勢崎が満を持して三谷竜に併せての発進。
その番手捲りも乗り越えて三谷竜がバックを取る。
その仕掛けに乗る取鳥に原田研。
直線に向き、インコースを突っ込んで来た中村浩とのゴール前接戦となったが
追撃を振り切って今年初優勝の復活V飾った三谷竜。
惜しくも届かなかった地元中村浩が2着。
後方から大外踏んで来た取鳥が3着となった。
千葉記念から中二日で行われるのが寬仁親王牌。
今年も残すところG1はあと二本。
今年も前橋競輪場で熱戦が繰り広げられる。
第28回寬仁親王牌(G1)
世界選手権記念トーナメント
2019.10/11〜14の四日間
群馬県前橋競輪場にて開催される。
欠場組は
武田豊樹、小倉竜二、牛山貴広、杉森輝大
追加組は
堤洋、内藤宣彦、山岸桂太、石塚輪太郎の4選手が追加斡旋された。
SSからは6選手。
GPへ視界良好なのは
賞金ランキング6位の平原康多(埼玉)
賞金ランキング7位の清水裕友(山口)
ボーダーライン上に居る
賞金ランキング9位の村上博幸(京都)
勝負駆けでタイトル必須なのが
浅井康太(三重)、村上義弘(京都)、三谷竜生(奈良)となっている。
賞金ランキング3位、賞金でのGP出走濃厚なのが佐藤慎太郎(福島)
安定感随一、今競輪界で最も乗れている佐藤慎。
F1、G3、特別を含めて8場所連続優出と神懸かっている。
前節の向日町記念でも難無く優出。
決勝ではゴール前、初優勝を果たした阿部力に交わされはしたものの準優勝。
4場所連続の決勝2着は圧巻。
展開不問の差し脚に今節も注目が集まる。
賞金ランキング5位の郡司浩平(神奈川)
佐藤慎同様、GPへ当確が出ている郡司。
6月の落車で長期負傷欠場を余儀無くされたが
復帰戦に選んだオールスターでは優出して決勝7着。
小田原記念、共同通信社杯と連続優勝と勝負強さをアピールした。
意外にもまだG1タイトルがないだけに
寬仁親王牌を制覇してGPへ。
南関東の司令塔が今節も躍動する。
賞金ランキング8位、ボーダーラインの松浦悠士(広島)
今年は飛躍の年になった松浦。
上期、下期と勢いは止まらない。
現在8位と正念場を迎えている。
追込み、横の動きには定評があったが
今年に入り自力を存分に駆使しての戦いが目立つ。
現在、バック9本に全ての決まり手を付けている。
前節の向日町記念、二次予選、準決勝と見事なカマシを披露。
今節も松浦の自力が冴え渡る。
注目の若手を御紹介。
まず、賞金ランキング11位の太田竜馬(徳島)
飛ぶ鳥を落とす勢いで、高松記念、小松島記念を制覇しタイトル目前であったが
オールスター二日目の落車失格で調子を崩し
共同通信社杯で予選敗退と苦しい戦いが続いていたが
岐阜記念で完全復活。
決勝では、浅井、南修、小松崎相手にジャン先行で逃げ切りを決める強い太田が戻って来た。
賞金上乗せは必須条件。
初タイトルでGPを狙う。
以前にも増して積極的な競走をしている山崎賢人(長崎)
前々節の共同通信社杯では、連日先行勝負の粘り強い競走。
二次予選から、九州勢の援軍が居ないながらも他を圧倒する地脚を披露。
準決勝では、浅井を連れての押さえ先行で粘っての二着で浅井が失格になった為繰り上げ1着となった。
決勝でも稲川を連れての先行で見せ場を作った。
磨き上げた先行力と、捲りの破壊力を兼ね備えている山崎が風穴を開ける。
最後に113期トリオを御紹介。
大垣記念で初G3を制覇し、初タイトルも113期一番乗りなるか宮本隼輔(山口)
欠場明けだが、親子同時斡旋で更に気合いが入っている小林泰正(群馬)
青森記念決勝では、新山兄弟ワンツーを演出した北日本の大型先行藤根俊貴(岩手)
未来の競輪界を担う113期トリオから目が離せない。
いよいよ始まる寬仁親王牌。
GPへ、大事な大事な戦いが前橋競輪場で繰り広げられる。
今から興奮が抑えられない。
高速前橋33バンクを制覇するのは誰になるのか。
選手同様、五感を研ぎ澄ませて勝ちを導きたい。
(記 京凛敬三)