『怪物は目の前にいる。』
12月に入り肌寒くなった今日この頃。
GPも近付き、競輪界は盛り上がっている。
GPにも引けを取らない戦いが目白押し。
先日迄行われていた別府記念。
決勝の並びは
稲毛-稲垣の近畿ライン
松井宏-岩本-梁田の南関東ライン
坂本貴-大槻の北日本ライン
浅井、木暮の単騎2車での戦い。
ジャン前から先行態勢に入ったのは稲毛率いる近畿ライン。
続いたのは木暮、浅井の単騎勢。
中団は、坂本率いる北日本ライン。
後方に、松井宏率いる南関東ライン。
一列棒状から全く動き無く3コーナー。
捲り追込みに賭けた松井宏。
満を辞して番手から踏み込む稲垣。
絶妙なタイミングで捲った松井宏が岩本の追撃を振り切って記念初優勝を飾った。
追走から直線勝負に持ち込んだ岩本が惜しくも2着。
稲毛の仕掛けから番手発進をした稲垣が3着通過となった。
見応えある別府記念からはこちら。
いよいよ始まる佐世保記念。
混戦の戦いを制するのは誰か。
楽しみな12月のグレードレースが始まる。
開設69周年記念
佐世保競輪
『九十九島賞争奪戦 (G3)』
2019年12/5〜8の四日間
長崎県佐世保競輪場にて開催される。
欠場組では
郡司浩平、武田豊樹、林雄一等が欠場し
追加組では
園田匠、竹内翼、桐山敬太郎等21選手が追加斡旋されている。
SSからは只一人の出走。
今年は苦しい戦いを強いられたが
魂の走りはまだまだ健在の村上義弘(京都)
2月の玉野初日の落車で欠場した村上。
立て直しての5月宇都宮記念制覇。
そこから優出が無く精彩を欠くものの、11月の四日市記念では優出。
競輪祭では円熟味を増す走りで、2度の2連対で調子を上げている。
今節も見せ場を作る走りに期待が集まる。
惜しくも賞金ランキング14位で競輪GPを逃した和田健太郎(千葉)
京王閣記念、和歌山F1と連続優勝で競輪祭に乗り込んだ和田。
近況では番手、三番手での横の動きに加えて
自力も鍛錬して来た成果は現れていた。
競輪祭では、しぶとい競走から勝ちが上がり決勝へ。
決勝では、単騎から優勝を狙うも7番手。
仕掛け切れずの6着でGPを逃した。
今年の走りを締め括る為、今節も自力を使う。
機は熟している吉田拓矢(茨城)
華の113期。
いや、華の107期。
黄金世代から、S級の壁も特別の壁も乗り越えた吉田。
昨年、目覚ましい成績を収め、今年も成績以上に鮮烈な印象を残した。
今年は幅広い戦法を身に付け後期では、小倉F1優勝に、西武園F1優勝。
前節、競輪祭では見せ場充分の早い仕掛けで優出を果たした。
決勝では、番手平原が競られたものの、迷い無く先行意欲を示した姿勢は更なる飛躍を予感させた。
地元ホームバンクからは井上昌己(長崎)
地元で絶大な人気を誇る井上。
バンク相性抜群。
2011年、14年、15年と記念制覇している。
前々節の弥彦F1では、番手競られながらも外並走からの優勝。
前節の競輪祭では、展開向かずの準決勝敗退ながらも、初日、二日目の縦脚は健在。
九州若手が育って来ているだけに心強い。
今節は久々の記念制覇に気合いが入る。
佐世保をファンを魅了する走りをしてくれること間違い無し。
優勝候補筆頭。
いよいよ始まる佐世保記念!
『怪物は目の前にいる。』
誘惑が多過ぎる佐世保。
イカ刺しに、レモンステーキに、長崎ちゃんぽん。
勝てば豪遊する地盤は揃っている。
初日から気合いを入れて佐世保記念と向き合う事にしよう。
(記 京凛敬三)