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立川競輪場G3鳳凰賞典レース『鳳凰の如く不屈の魂、新時代を駆け抜けろ。』

鳳凰の如く不屈の魂、新時代を駆け抜けろ。

新年、明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます。

昨年末に行われた2019競輪グランプリ。
制したのはベテラン燻銀の佐藤慎太郎選手。
展開は、正攻法に構えた新田祐が脇本の仕掛けに併せて番手飛び付きの分断策。
村上博から番手を取り切り絶好の展開に持ち込む。
4コーナー外を踏む新田。
その内のコースを狙い澄ましたかの様な鮮やかな差し切りを決めた佐藤慎。
分断されながらも、地脚を発揮して2着に粘った脇本。
後方から捲り追い込んだ平原が3着となった。
43歳にしてグランプリ制覇。
追込み屋に勇気と希望をもたらした佐藤慎の功績は大きい。
今年2020年の活躍も楽しみにしている。

本年初の記念競走は立川記念!
幸先の良いスタートを切るのは誰になるのか。

立川競輪開設68周年記念
『鳳凰賞典レース』(G3)
2020年1/4.5.6.7の四日間
東京都立川競輪場にて開催される。

欠場組は
小倉竜二、合志正臣、西谷岳文等が欠場。
追加組は
園田匠、藤田竜矢、北野良栄等13選手が追加斡旋されている。

新SSからは3選手。
平原康多(埼玉)、郡司浩平(神奈川)、中川誠一郎(熊本)が登場。

7年連続、SSで戦っている平原。
悲願のグランプリ制覇は御預けとなったが年間通しての安定感には頭が下がる。
相性抜群の立川バンク。
2014.18年覇者が今年初記念制覇に動く。
地元大宮記念前に調子の良さをアピールする。
優勝候補筆頭。

二冠で迎えたグランプリは仕掛け切れず終わった中川。
二度目の挑戦で制覇は叶わなかったが、昨年は爆発的なスピードを遺憾無く発揮した。
位置獲りよりもスピード。
衝撃的だったのが、全日本選抜の単騎カマシ先行押切り。
中川にしか出来ないであろう競走を今年も拝見させて頂きたい。

南関を牽引する郡司。
グランプリでは展開向かず、後方からのレースで5着だったが、昨年は飛躍の年になった。
久々に南関東からのSSに期待が更に集まる。
G2は二本獲っているが、意外にも未だG1タイトルは無し。
今年こそはタイトルでグランプリを決めたい。
自力自在に動ける脚質を今節魅せ付ける。

2019年、1番車を背負って戦った三谷竜生(奈良)
寛仁親王牌の2着が悔し過ぎるが、後期の立て直しには驚愕した。
昨年末の伊東記念では、勝ち上がりから3連勝の優勝で締め括ってくれた。
以前より先行力と、自力を磨いている印象。
迷い無く攻め切れるのは、他の選手からしたら驚異。
SS返り咲きを狙って今年初レースから注目を集める。

いよいよ始まる立川記念!
グランプリの熱気醒めやらぬ中、今年初記念が開催される。
『鳳凰の如く不屈の魂、新時代を駆け抜けろ。』
シーズンオフが無い競輪選手には、不屈の魂が不可欠。
我々競輪ファンも、負けた痛みに耐える不屈な魂を供えて戦いに挑みたい。
耐えて、耐えて、耐えた後に施しが受けられると思い車券と向き合う。
御年玉を手に入れる為に立川競輪場へ脚を運ぶ。

(記 京凛敬三)