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和歌山競輪場G3和歌山グランプリ『ありがとう70周年 そして今、新たな時代を駆け抜ける』

ありがとう70周年
そして今、新たな時代を駆け抜ける。

先日迄行われていた立川記念。
展開は、佐々木豪の番手から清水裕が発進。
中団確保から直線勝負に賭けた平原。
後方に置かれた吉田拓の隊列に。
直線、強烈な捲り追い込みで迫る平原を、ゴール前振り切り優勝を決めた清水裕。
連覇を成し遂げ、今年初の記念制覇を果たした。
SSの力が充分発揮された開催となった。

中二日で行われる和歌山記念。

開設70周年記念競輪
『和歌山グランプリ』(G3)
2020年1/10.11.12.13の四日間
和歌山県和歌山競輪場にて開催される。

欠場組は
浅井康太、堤洋、稲村成浩等が欠場し
追加組は
原田研太朗、神山雄一郎、大槻寛徳等17選手が追加斡旋されている。

SSからは3選手。

まず、GP王者が今年初登場。
洗練された追い込みが和歌山でも観れるか。佐藤慎太郎(福島)
昨年は記念、特別と優勝こそ無いものの全日本選抜競輪決勝2着、オールスター競輪決勝2着、共同通信社杯競輪決勝2着と抜群の安定感で賞金を上乗せした。
決勝常連の佐藤慎が今節も優出出来るか。
真価が問われる初戦、GP王者の走りに注目が集まる。
優勝候補筆頭。

グランプリでは悔しい9着に終わった村上博幸(京都)
絶好、脇本の番手は無風で周れず、新田祐に飛び付かれる展開に屈した村上博。
昨年は前期から安定した結果を残し、前橋寬仁親王牌を制覇してグランプリ出場。
熟練された縦脚は未だ健在。
佐藤慎同様、40台の追い込み屋が競輪界を盛り上げる。
近畿勢はこの男に懸かっている。

競走得点トップで登場。
清水裕の立川記念連覇に続く松浦悠士(広島)
グランプリでは展開恵まれず見せ場が無かった松浦。
昨年は飛躍の年。
横の動きには定評があったが、捲りに追込み、逃げにと自力を身に付けた。
競輪祭に、記念は2回制覇している。
今節も自力、番手戦にと縦横無尽に動きファンの期待に応える。
今年こそグランプリ制覇に向けて初戦に向かう。
中四国の宝が和歌山記念制覇に動く。

抜群の強さで2020年のスタートを切った絶好調の原田研太朗(徳島)
地元、小松島F1正月開催を完全優勝した原田。
決勝では番手の阿竹の猛追を凌ぎ押し切って優勝。
昨年はタイトルを期待されながら惜しくもグランプリを逃した。
番手戦に、早目な仕掛けと課題は有るが脚力はSS級。
進化した走りを今節は期待したい。

和歌山地元勢から豪華なメンバーが登場。
東口善朋(和歌山)、椎木尾拓哉(和歌山)、稲毛健太(和歌山)、南潤(和歌山)

盤石の布陣から地元の雄2018年覇者東口登場。
昨年はF1、記念の優勝無いながらも、成績を納めての110点。
伊東正月開催を欠場して調整を測って来た。
1着もしっかり取れているいだけに地元記念には並々ならぬ意気込みが伺える。
近畿若手自力型に任せて直線追い込む。
二年振りの記念制覇なるか。

実直マーカーの椎木尾。
10月、寬仁親王牌二日目の落車で長期欠場を余儀無くされた。
復帰戦になる今節和歌山記念。
怪我の影響が気になるが、近畿を代表する追い込み屋が仕上げて来る。
椎木尾に任された先行選手は駆けてくれるだけにそこを狙いたい。

寺内大吉杯を制覇した稲毛。
グランプリ前の戦い。
豪華メンバーの中、取鳥、植原、鈴木竜を押さえて綺麗に捲っての優勝。
強い競走に今節の期待も高まる。
逃げも捲りも出来る稲毛が地元記念初優勝に風を切る。

ヤンググランプリでは全員単騎の戦いで7番手から捲るも不発に終わった南。
前々場所の広島記念では予選敗退に終わったが、二日目から1.2.1着と見せ場充分の競走。
昨年はS級の壁に苦戦を強いられたが脚力は折り紙付き。
後手を踏まず前々勝負を今節は望みたい。

和歌山勢が中心に動くのは間違いない。

いよいよ始まる和歌山記念。
『そして今、新たな時代を駆け抜ける。』
2020年、競輪界を席巻する選手が今節観れる事を願う。
正月疲れは和歌山記念で癒しに変わる。

(記 京凛敬三)