大宮冬の陣 闘争心が燃え上がる。
14日迄行われていた和歌山グランプリ(G3)
決勝では、SS3車に地元稲毛と豪華メンバーが揃っての戦いとなった。
並びは変則的な3分戦。
菅田壱-佐藤慎-大槻-内藤宣の北日本ライン
松浦-渡部哲-桑原の西結束ライン
稲毛-村上博の近畿ライン。
展開は、長いラインになった菅田壱が先行態勢に。
ホームカマシを敢行する稲毛。
もがき合いが続くが、稲毛が捻じ伏せバックを獲り、脚を使わされる形になった菅田壱が3番手。
後方7番手、虎視眈々の松浦がバック捲りを打つ。
4コーナー迄粘る稲毛だったが、松浦の捲りが前団を呑み込む。
ゴール前では番手から迫った渡部哲を振り切り松浦が自力で和歌山グランプリを制覇した。
好マーク追走した渡部哲が2着。
中コースを突っ込み追い込んだ大槻が3着。
昨年の好調に引き続き、SS松浦の強さが際立った。
早くも全日本選抜競輪が楽しみになって来た。
1月の記念ラッシュまだまだ続く。
いよいよ始まる大宮記念!
東日本発祥71周年
『倉茂記念杯』(G3)
2020年1/16.17.18.19の四日間
埼玉県大宮競輪場にて開催される。
欠場組は
郡司浩平、松谷秀幸、岡崎智哉等が欠場し
追加組は
岩本俊介、伊勢崎彰大、安部達也等10選手が追加斡旋されている。
SSからは2選手。
地元の雄平原康多(埼玉)に、本年初出走になる中川誠一郎(熊本)が登場。
2010.11.13.15.17年、計5回大宮記念を制覇している平原。
平原記念と云っても過言ではない成績を誇っている。
前節、正月開催の立川記念ではしっかり優出。
決勝では、地元河村に前を任せず自力での戦い。
SS清水の番手捲りに屈したが、今年も幸先の良いスタートを切った。
今年も競輪ファンの期待に応えてくれるだろう。
相性抜群の大宮バンクを駆け抜ける。
優勝候補筆頭。
去年のグランプリでは、後方から捲り切れずの8着に終わった中川が登場。
脇本の番手が空いて居れば。
と、思ったファンも多かった筈。
昨年は再ブレイクを果たし、2冠でSS返り咲き。
佐藤慎同様、40代でトップを走り続ける。
捲りの斬れ味は衰えを知らない。
2021年に再開される熊本競輪場の為にも、九州勢を盛り上げて貰いたい。
500バンクは中川の縦脚が遺憾無く発揮される事だろう。
昨年覇者の神山拓弥(栃木)
昨年決勝では、平原の番手から直線大外を鋭く追い込み久々の記念制覇。
前節、小田原準決勝では捌きコースをこじ開けたが絡まれての9着。
三日目欠場にはなったが、動き自体は悪くない印象。
追込みも板に付き、横の巧さは関東自力屋には心強い。
連覇なるかどうか。
地元勢からは期待の若手113期、黒沢征治(埼玉)に植原琢也(埼玉)。
黒沢は、特別昇級後順調にF1優勝を果たしたが、8月に落車。
怪我明けから徐々に調子を戻したものの11月にまた落車とS級の洗礼を浴びた。
前節の小松島F1準決勝では5着敗退ながら、竹内雄作とのもがき合いを制したのは見応え抜群。
持ち味の先行力で関東勢を牽引する。
植原も特別昇級後順調にF1優勝をし、只今F1
で3連続優出中の安定感。
前々節、立川F1準決勝では番手鈴木竜の援護もあったが北津留の捲りを封じて逃げ粘って強い競走での2着。
前節、三日目補充で入った前橋F1では危なげなく先行逃げ切り。
黒沢同様、記念初制覇を地元大宮バンクで狙う。
平原を筆頭に地元埼玉勢の活躍に期待が集まる。
注目選手は、いわきF1で完全優勝を果たし幸先の良いスタートを切った岩本俊介(千葉)
前節、初日特選では脚を使い中団を死守し、バックを獲り躊躇無い捲りで1着。
準決勝では、8番手からホームカマシで長い距離踏むも押し切り。
決勝でも、準決勝同様抜群のカマシで出切り、他を圧倒しての完全優勝。
連日早めの仕掛けながら、三日間連携した番手田中晴に差されなかったの好材料。
徹底先行で鳴らした20代。
此処数年は捲りに比重を置いて来たが、今年は新たな岩本が観れる予感がした。
久々の記念制覇に動く。
いよいよ始まる楽しみな大宮記念。
400バンクとは一味も二味も違う500バンクを堪能させて頂く。
『大宮冬の陣 闘争心が燃え上がる。』
今節もSS勢の優勝なのか。
若手の台頭があるのかどうか。
大宮競輪場横に有る氷川神社で参拝をし、的中祈願をしてから伺う事にしよう。
(記 京凛敬三)