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川崎競輪G3​ 桜花賞・海老澤清杯『今宵も、速さ咲』

今宵も、速さ咲

平成も残りわずか。
4月に入り暖かく過ごし易い日中。
先日まで行われていた高知記念では
地元高知の山中貴雄が記念初優勝を飾った。
展開は正攻法に構えた吉田敏-村上博
取鳥-清水-松浦に番手に攻め込む諸橋
田中晴-山中貴-佐々木則が後攻めとなった。
ジャンで先行の取鳥。
番手は清水が死守してバック。
中団を獲っていた田中晴が先捲り。
田中、吉田が捲り切れず
地元山中が上手くインコースに斬り込み直線。
取鳥、諸橋の中を割りビクトリーロードを切り開き
御見事に尽きる、山中貴雄が念願の高知記念を制覇した。
2着には直線伸びた村上博幸。
3着には横の動きが冴えた諸橋となった。
山中のゴール後のガッズポーズが物語っていた。
あの苦しい展開と地元記念制覇と初記念優勝。
車券が外れても、拍手が出来る自分はまだ競輪が打てる。
と、再確認させてくれる素晴らしい記念決勝となった。

いよいよ川崎記念開幕。

川崎競輪開設70周年記念G3
海老澤清杯『桜花賞』
4/18〜21の4日間
川崎競輪場にて開催される。

欠場組は、神山雄一郎、福田知也、金子哲大等が欠場となった。
追加組は、白戸淳太郎、坂上樹大、久木原洋等の斡旋が決まった。

SSからは、平原康多、三谷竜生、村上義弘、武田豊樹の4選手。

注目選手は
郡司浩平(神奈川)
地元ホームバンクに照準を合わせて来た郡司。
松山記念から好調が続いている。
大垣ウィナーズでは縦脚冴えてのオール3連対。
前節小倉F1では、初日、二日目と先行勝負で2着、1着。
決勝では、ルーキー上田尭弥の番手に飛び付き獲り切りバックを握っての優勝。
斬れ味良い捲りに加え、先行力もアピール。
横の動きも上々な郡司が、縦横無尽に川崎バンクを駆け抜ける。
2017年振りの川崎記念制覇なるか。
優勝候補筆頭。

小原太樹(神奈川)
昨年覇者の小原。
此処4場所優出して調子は上々。
前橋F1決勝では、捌いて捌いてのしぶといレース運びから準優勝。
前節松阪F1準決勝では飛び付き分断策をしての3着。
自力も番手戦も何でもこなせる小原。
縦のキレと横の強さで今節も躍動する。
川崎記念連覇なるかどうか。

佐藤慎太郎(福島)
特別、記念、F1を合わせて8場所連続優出している佐藤。
円熟味を増し、追走、コース獲りは秀逸。
前節、松戸F1の国際交流戦では
準決勝、ボティシャーの踏み出しにピッタリマークの追走技術を発揮。
決勝では、ボディシャー、グレーツァーの中を割り僅差の3着となった。
仕上がっている佐藤が久々の記念制覇を狙う。

深谷知広(愛知)
ナショナルチームで鍛え上げ、世界で戦っている深谷が久々の競輪での登場。
約8ヶ月振りの実戦になる深谷。
前節のオールスターでは準決勝敗退ながら2勝と持ち味を発揮。
絞って減量をしたスピードのキレが今節発揮されるかどうか。
師匠金子貴志も同時斡旋。
師弟連携を決勝で観る事が出来るか。

最後に
豪華神奈川勢から
ルーキー松井宏佑(神奈川)
S級の壁は軽々と越えた松井。
特別昇級後、S級初レースでの落車。
S級の洗礼を浴びながらも、着実にレースが上手くなっている印象。
ルーキーチャンピオンレースでは
宮本隼輔に先着を許したが苦しい展開からの2着。
その後、小田原F1決勝2着に
前節福井F1では完全優勝。
決勝では稲垣の番手捲りを乗り越えての価値有る優勝。
機は熟した。
ルーキー松井宏佑が川崎記念でG3初優勝を狙う。

競輪桜満開の桜花賞。
川崎では桜の見頃は過ぎ終わったが
川崎競輪の桜はこれからが見頃。
一花咲く選手は誰なのか。

(記 京凛敬三)