トピックス

ニュース・トピックス

取手競輪場G3​ 水戸黄門賞『本気モード!』



6月から競技規則が改正される。

http://keirin.jp/pc/dfw/portal/guest/campaign/regulations/index.html

◆ 先頭誘導選手(先頭員)を早期に追い抜く違反の失格基準を厳格化します。


◆ 先頭員に対する危険行為及び妨害行為による違反の失格基準を厳格化します。


◆ 先頭員が退避する時期の基準を変更します。


◆ その他失格基準の厳格化に係る変更

「暴走して勝機を逸したと認められる場合」における「失格」となる基準の「例示」を
「通常のスパート時期より相当早くスパートしたが、
他の選手に追い抜かれ、先頭で決勝線に到達した選手より、
6秒程度以上離れて決勝線に到達したとき。」から、
「打鐘開始前よりスパートしたが、他の選手に追い抜かれ、
先頭で決勝線に到達した選手より、5秒以上離れて決勝線に到達したとき。」に変更します。

と、なっている。

予測されるのは
スタート牽制が減り、正攻法(先頭誘導員の後ろの位置獲り)でSを獲る選手が増える。
内枠車番が有利になってくる。
押さえ(抑え)先行よりもカマシ先行と、捲りが主流の戦法になる。
地脚型よりダッシュ型が有利になる。
二段駆けが減ってくる。

と、推測出来る。
あくまでも推測だが、自力選手の動きは明らかに変わって来そうだ。
ベテラン競輪ファンには朗報な気がする。
ギア改正後、苦しむ自力型を観て来た。
それを見破れるのはレースを長年観て来たベテランファンではなかろうか。
競輪選手の適応能力の早さを知っているだけに今節は特に勝負出来るレースがあるのではないか。
今からワクワクしている。

そんな改正後一発目の記念G3が取手記念。

2019取手競輪開設69周年記念
水戸黄門賞(G3)
2019年6/1〜4日の四日間
取手競輪場にて開催される。

欠場組は
武田豊樹、岡光良、大塚健一郎等16選手が欠場となり
追加組は
三谷将太、池田良、中本匠栄等が追加斡旋となった。

SS組からは只一人の登場村上博幸(京都)
今年に入り松阪記念、奈良記念と制覇している村上博。
松山全プロ記念では3連対無しとはなったが、近況の安定感は抜群。
記念でも、高知記念、平塚記念と優出しての準優勝。
勝負強さに磨きを掛けての今節。
SSの意地を魅せ付ける。

向かう処敵無しの松浦悠士(広島)
今節、競走得点トップのシリーズリーダーとして登場の松浦。
近況、F1戦、G戦併せて10場所連続優出をしている。
横の秀逸さに、縦の鋭さを増している印象。
タイトル奪取迄目前。
番手戦、捲り、バック8回に増やした自力と御見事の一言。
今節も優出濃厚。
競輪界ナンバーワンのユーティリティプレーヤーになるが如く今節も縦横無尽に動く。

松山全プロ、スーパープロピストレーサー賞を太田竜とワンツーを決めた小倉竜二(徳島)
不遇の時代を経て輝きを増し続けている。
徳島勢、四国勢、中国勢の若手が育ち個性を存分に発揮している。
ギア改正も適応し一線で活躍している小倉には新しいルール改正も物ともしないだろう。
43歳ベテランが競輪を体現する。

武田豊樹が居ない茨城勢の奮起なるか。
S1からは、牛山貴広(茨城)、河野通孝(茨城)、吉澤純平(茨城)、吉田拓矢(茨城)
S2からは、小林圭介(茨城)、木村貴宏(茨城)、小原唯志(茨城)、吉田昌司(茨城)。

2017取手記念覇者の吉澤。
近況、調子を崩している印象。
前節の松山全プロでは見せ場を作れず終わったが勝負強さと、相性抜群の取手バンクで好走する。

吉澤と共に茨城勢を引っ張る吉田拓矢。
以前より積極的な競走をしている。
川崎ナイター記念では、持ち味の先行力を生かし優出。
宇都宮記念では二次予選敗退とはなったが、全プロで調子を上げて今節。
地元でG3初優勝を狙う。

兄拓矢と同時斡旋になった弟吉田昌司。
拓矢同様、茨城を背負う逸材と期待されてのS級入り。
S級の壁に苦戦している近況が続くが、前々節前橋F1の準決勝、吉本卓、野口裕、佐伯辰の強敵を相手に豪快な捲りを放ち1着。
非凡な才能を発揮する迄あと僅か。
取手記念の躍進に期待する。

大混戦の取手記念。
ルール改正後の初記念。
選手同様、慣れる前に勝つ。
ライバルが気付く前に勝つ。
新しい競輪の始まりに胸踊る。

(記 京凛敬三)