掴みとれ!
先週迄行われていた特別競輪のウィナーズカップ(G2)
決勝の並びは二分線
清水裕-松浦-柏野の中国3車に
高橋晋-守澤の北日本2車
吉田敏、和田健、古性、原田研の4車は単騎の戦いとなった。
展開は、意外にもルーキー高橋晋が前受け正攻法に構える展開に。
そうなると、SS清水裕のやる事は一つ。
ジャン前から先行したのは清水裕。
4番手は吉田敏に、5番手古性。
6番手に高橋晋に、8番手和田健、最後方に原田研の隊列で残り一周。
掛かりの良い先行に、誰も捲れずバック。
三コーナーから満を辞して松浦が発進。
柏野の牽制有りながらも、高橋晋が捲り追い込む。
直線に向いて王者の風格漂う松浦が圧倒的な強さとレース運びで第四回ウィナーズカップを制覇した。
2着には、高橋晋のマークから直線良く伸びた守澤。
3着には、正攻法から捲り追い込み、一歩及ばずの高橋晋の結果となった。
清水裕の仕掛けに応えての松浦。
今年度も中国ゴールデンコンビは脅威になりそう。
今年度初の記念開催はこちら!
高知競輪開設70周年記念
『よさこい賞争覇戦』(G3)
2020.4/2.3.4.5の四日間
高知県高知競輪場にて開催される。
欠場組は
箱田優樹、松岡孔明、望月一成等が欠場となり
追加組は
藤田竜矢、菅原大也、小林令等12選手が追加斡旋されている。
SSからの斡旋は只一人。
2019年グランプリ覇者の佐藤慎太郎(福島)
年明けからも車券に絡み続けている佐藤慎。
5場所連続優出で臨んだ前節ウィナーズカップ。
初日、二日目とベテランの味を出しながらの準決勝。
高橋晋の番手で仕事をし、和田健に絡まれながらも直線勝負に持ち込んだが惜しくも4着敗退。
最終日の負け戦では、苦しい展開ながらも直線伸びての2着。
調子は好調をキープしている印象。
今節も中心的存在に期待が集まる。
優出濃厚。
調子を上げて高知に乗り込んできた浅井康太(三重)
2月の静岡記念では完全優勝をし、完全復活をアピールした浅井。
前節地元松阪F1では、三日間坂口晃とのワンツーを決めての完全優勝。
圧倒的な強さに脱帽した。
今節はSSが佐藤慎だけの斡旋になっているだけに気合いが入る開催。
年末のグランプリを見据えての戦いは見応えが有る。
地元玉野記念に照準を合わせて来た岩津裕介(岡山)
年明け大宮記念から優出とらしい走りが戻って来た岩津。
地元玉野記念ではしっかり勝ち上がり決勝へ。
絶好の清水裕の番手であったが、清水裕が内に詰まり展開向かずの悔しい4着。
仕上がりそのままに前節大宮F1では、自力捲りを決めて吉澤、池田勇を撃破した。
伸び良好の岩津が直線突っ込む。
抜群のスピードを発揮した取鳥雄吾(岡山)
二世レーサーとしてこれからが期待されている取鳥。
今年に入り積極的な競走が実を結び、成績が安定して来ている印象。
地元玉野記念で悔しい準決勝敗退に終わったが好調維持。
前節、松戸F1では連日斬れ味鋭いカマシ、捲りを披露しての完全優勝。
番手小倉竜を寄せ付けない粘り腰は本格化している。
今節500バンクの高知でも押し切りが充分に狙える仕上がり。
中国、四国の先導役を担う。
地元高知勢からは2019年覇者の山中貴雄(高知)に、地元の雄佐々木則幸(高知)
前回、悲願の高知記念制覇をした山中。
大捲りの山中から追込みに転向して存在感はましている。
三番手を周っての縦脚は秀逸。
今節優出なるかどうか。
連覇を狙って勝ち上がりに懸ける。
2002年以来の地元記念優勝なるか佐々木則。
バンク相性は抜群。
怪我明け後、優出こそないがベテランの技は魅せてくれている。
四国、中国の活きの良い自力屋がレジェンドを背負い果敢に先行すればチャンス充分。
地元勢の活躍に期待したい。
いよいよ始まる高知記念。
今年度もコロナウィルスの影響で無観客開催となる。
先行きが観えない状況ながら、開催される事に感謝して車券購入させて頂く。
一日も早い復旧を願う。
(記 京凛敬三)