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伊東競輪場 競輪ルーキーシリーズ2020最終節『さあ、本番にはばたけ!』

さあ、本番にはばたけ!

いよいよ本日から!

『競輪ルーキーシリーズ2020』
今年から新設されたルーキーシリーズ。
2020年3月に日本競輪選手養成所を卒業した新人選手のみで走る7車立てのレース。
1995年迄行われていた『新人リーグ』とは違い、着順が7月デビュー時の級、班に反映はされずに、男子はA級3班、女子はL級1班の登録され、新人選手の個性を見極める名目で行われる。

117期生と云えば、早期卒業制度が採用になり、寺崎浩平(福井)、菊池岳仁(長野)の2選手が2020年1月にデビューを果たしている。
寺崎は、18連勝でS級に特別昇級し、3場所連続優勝に、特別競輪初出場大幅更新と話題を集めている。
一方菊池は、13連勝と順調に勝ち星を伸ばしていたが、連勝記録がストップしてしまいA級の洗礼を浴びている。
非凡な才能は、寺崎よりも上との声も有るだけに20歳の青年の動向を見守りたい。

この二人に続けと、117期、118期の選手が凌ぎを削るのが
『競輪ルーキーシリーズ2020』

一節目、広島競輪場では
地元ホームバンクで豪快なカマシ押し切りを披露して優勝を飾った町田太我(広島)
町田は、養成所順位は11位(寺崎、菊池を除く)
ゴールデンキャップ3回の中国期待の大型先行。
L級ガールズ新人決勝では
躊躇無い先行勝負から他を寄せ付けず逃げ切りを決めた永塚祐子(神奈川)
永塚は、養成所順位1位。
前評判通りの人気に応えての優勝。
バスケットボールから転向して競輪界へ。
118期を代表する逸材に今後期待が集まる。

二節目、小倉競輪場では
斬れ味抜群の捲りで縺れる前団を呑み込んだ山口拳矢(岐阜)
山口は、養成所順位2位。
父はGP覇者の山口幸二。
兄は山口聖矢(115期)。
師匠は山口富生(68期)と、DNAとレースセンスは折り紙付き。
L級ガールズ新人決勝では
冷静な判断からバック捲りで後続を千切って優勝した尾方真生(福岡)
尾方は、養成所2位。
卒期女王の名に恥じない強さを魅せてくれた。
師匠は藤田剣次(85期)
女王児玉碧衣(108期)等を擁する藤田グループで脚力を磨く。

三節目、伊東温泉競輪場で行われる最終節。
7月からの未来を占う大事な大事な戦いは見応え充分。
出走注目選手はこちら。

男子新人戦では
二節目に完全優勝を飾っている山口拳矢(岐阜)
父幸二、兄聖矢の様な器用な立ち回りが垣間見えるかどうか注目。

メディアでも話題に上る原大智(宮城)
養成所順位は45位ながら、2018年冬季オリンピックモーグル銅メダリストのアスリート潜在能力。
競輪とモーグルの二刀流は、今後も話題を集めそう。

前節、広島では1着1着で勝ち上がりながら決勝では町田の仕掛けに屈した長田龍拳(静岡)
養成所順位は1位。
中学時代から生粋の自転車競技出身。
インターハイ、国体と優勝しスピード有る捲りに定評有り。

卒期チャンプの勢いを前節発揮した青野将大(神奈川)
養成所は6位。
小倉初日では、中団確保から石原颯の仕掛けに乗り番手の巧さを彷彿とさせる動きで1着。
二日目は、中団確保から緒方将樹との力勝負を自力捲りで仕留めた。
位置獲りの巧さは実戦向き。

ガールズ戦では
小倉で完全優勝、養成所順位1位ルーキーシリーズでは敵無しの永塚祐子(神奈川)
危なげない戦いはGGPも視野に入っている。
トップを狙うからにはここでは負けられない。
今節も優勝候補筆頭。

師匠に石井寛子(104期)を持つ岡本二菜(東京)
養成所順位は4位。
石井寛同様、自転車競技出身。
レーススタイルも師匠譲り。
前節の小倉では位置獲り甘さが目に付いたが、オール三連対と追走技術の高さと、キレの良い瞬発力を感じさせてくれた。
自在性に磨きを掛ける。

前節の広島では穴を開けてくれた青木美保(埼玉)
養成所順位は11位。
三代続く競輪一家。
自転車経験無しからの輪界デビュー。
広島初日では巧く番手、番手に切り替えながら1着。
二日目も位置獲り選択が功を奏し、番手から抜け出しての連勝。
これからの伸び代に期待大。

次世代を担う競輪選手を発掘!
『競輪ルーキーシリーズ2020』
最終節が伊東温泉競輪場で開幕。
今節の走りがトップ選手への道に繋がる。

(記 京凛敬三)