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小倉競輪G3 第1回小倉濱田翁カップ『語り継がれる伝説がある』

語り継がれる伝説がある

圧倒的な強さでウィナーズカップを制した脇本雄太。
先日24日迄大垣競輪場で行われていたウィナーズカップG2。
準決勝は山崎賢人のイン捲りに先着を許した脇本。
決勝では、若手多数の白熱したレースが繰り広げられた。
正攻法に構えた、山崎賢-佐藤慎の即席ライン。
赤板で動いたのが、太田竜-松浦の四国中国ライン。
すかさずバック手前で先行態勢に入った渡邉雄-郡司-中村の南関東ライン。
虎視眈々の脇本-浅井の近畿中部ライン。
山崎賢のカマシに乗る形で脇本も発進。
バックを獲り危なげない競走で他のラインを寄せ付けず。
ゴール前、しっかり浅井も振り切り優勝。
こんな特別競輪は久々に観た。
圧倒的な強さでウィナーズカップを制した。
2着は、ゴール前迫ったものの交わすことが出来なかった浅井。
3着には切替自力で捲り追い込んで来た郡司となった。
今の脇本に勝てる選手はいるのだろうか。
強い。兎に角強い脇本の今後も目が離せない。
そして、競輪発祥の地小倉競輪場にて
新しいG3がスタートとする。

デイ開催
競輪発祥70周年記念
第1回小倉濱田翁カップ(G3)
3/29〜31日の三日間開催される。
小倉競輪場には小倉競輪祭が有る為、小倉記念に当たる濱田翁カップが始まる。

初代王者は誰になるのか。
楽しみなメンバーが揃っての戦い。
番組構成も新しい。
初日特選1Rに、S級予選9R。
5.6Rに、L級ガールズ戦が組み込まれている。
二日目は、1〜4RがS級一般戦。
5.6RにL級ガールズ2走目。
7〜9Rに、S級選抜戦で、10〜12Rに準決勝。
三日目はL級ガールズ決勝が11R、S級決勝は12Rの番組構成になっている。

友定祐己と堤洋が病気欠場となったが、追加で池田良と笠松信幸が斡旋となった。

SSからは只一人。
ウィナーズカップでは準決勝敗退となったが、存在感を発揮し続けている村上博幸(京都)
此処二場所1着はないものの
ウィナーズカップ二次予選、不利な展開ながら自力発動での捲り追い込み2着。
今節も中心的存在。
決勝入りは濃厚か。

久々の競輪実戦登場となる渡邉一成(福島)
前節、全日本選抜競輪では連対無しと悔しい結果となったが
ナショナルチームで培ったスピードは健在。
アジア選手権では4位になり、自転車競技で着実に成績を収めている。
昨年惜しくもSSは逃したものの、此処一番の爆発力は魅力。
斡旋が少ない渡邉だけに、走るレースでは優勝争いを狙う。

今年のGPを決めている中川誠一郎(熊本)
前節、二次予選の単騎捲りは圧巻の強さ。
準決勝、中本の番手戦で、鈴木竜士に飛び付かれ分断され準決勝敗退。
最終日は鬱憤ばらしの自力大外捲りでスピードの違いを見せ付けた。
調子は申し分無い中川だけに、小倉ドームで躍動する。

地元小倉ホームバンクのS1の4選手を御紹介。
先ずは、近況調子を上げてのホームバンク登場、園田匠(福岡)
広島F1をしっかり優勝し、佐世保F1ナイターでは連日山田英に食らい付き決勝2着。
近況、ダッシュが良い自力型の踏み出しに口が空くシーンが気になるが
百戦錬磨の園田なら修正可能だろう。
初手で付き切れればゴール前追い込む。
前節、名古屋F1では元気が無かった北津留翼(福岡)
依然破壊力は抜群な北津留。
豪脚が出れば優勝候補筆頭。
あとは、展開が向くかどうか。
33歳を迎え番手戦も増えて来た北津留が初代王者に動く。
別府F1では決勝3着と安定感ある小川勇介(福岡)
近況、追込みに転向しているが、まだまだ自力ある小川。
大宮F1最終日では、縦横自在に動いての1着。
何でも出来る小川が地元で魅せる。
前節、落車の影響が気になる柳詰正宏(福岡)
前橋F1準決勝で落車をして、欠場後の今節。
幸いにも乗り上げは無かったので地元G3に気合い充分。
近況はコンスタントに成績を残し
名古屋F1、大宮F1、共に決勝3着。
堅実な走りで競輪ファンに貢献する。
追走技術に、コースを見極める力が高い柳詰。
番手、3番手からシャープに突き抜ける。

L級ガールズ戦では
絶対女王、児玉碧衣(福岡)が登場。
前節、ガールズコレクションでは小林優香に惜敗しての2着。

本人曰く「優香さんがいなかったとはいえグランプリ優勝して目標達成して自転車を乗ることにやる気をなくした時期もぶっちゃけありました。今日ここで負けたことによってやる気がでてきました次は負けません」と。
仕掛けのタイミングも以前よりも早くなっている印象。
成績も安定感抜群。1着18回に2着2回に着外なし。
今節も優勝候補筆頭。
競輪ファンに貢献し続ける。
調子を上げての今節。奥井迪(東京)徹底先行が戻って来た奥井。一時は捲りに構える競走も目に付いたが、バック回数も増やしての今節。
松戸、前橋完全優勝に大垣、名古屋では決勝2着と調子を上げている。
児玉を脅かすのは奥井だ。
久々の実戦で力を出せなかった鈴木奈央(静岡)
3ヶ月振りの出走になった佐世保。
初日は細田に先に踏まれての5着。
そこから修正しての2着、決勝2着とまとめた。
実戦開催2戦目で実力発揮なるか。
ナショナルチームで培った自脚が今節炸裂する。
平成最後にいよいよ新しく始まる小倉濱田翁カップ。
初代王者に名を刻むのは誰か。
語り継がれる開催になる事を切に願う。

時代の節目に競輪ファンでいたことに感謝。

(記 京凛敬三)